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心を軽くするヒント

うつ

「うつ」の流行
近年はうつ症状を中心にした気分障害の患者が年間100万人を超えています。「うつ」症状を引き起こす心理的な要因はたくさんあります。受験の失敗、リストラ、離婚、職場の人間関係、天災、引越し…。この世の中で生きていれば、多かれ少なかれ誰でも経験しうるようなことであり、「うつ」になるリスクは誰にでもあるということでしょう。
しかしながら、そもそも「うつ」とは一体何なのでしょうか。従来の「うつ」の症状は自分自身を責めるというのが一つの大きな特徴でしたが、近年の「新型うつ」と呼ばれるものは、他人や社会を責めるという正反対の特徴をもっています。明確な意味合いもなく、なんとなく「うつ」という言葉が独り歩きしてしまい日常用語になってしまっているのが現状です。

「うつ」の原因とは
「うつは心の風邪」ということが言われます。早期受診を推奨するための製薬会社のキャッチフレーズとして広まったものです。しかしながら、あまり本質をついた言葉ではないと思います。風邪は三日も寝ていれば快方に向かうものですが、「うつ」はそれほどた易くはいきません。そもそも風邪は風邪のウイルスによって引き起こされるものですが、「うつ」の原因、つまり「うつ」の本体といえるようなものは何なのかは今のところ分かっていません。ただ単に表面に表れている抑うつ感や倦怠感、生気のなさ、そして、不眠や食欲不振などの身体的な症状を大雑把にとらえて「うつ」であるといっているに過ぎません。
「うつ」は脳内の化学物質であるセロトニンの減少によって引き起こされるといわれてはいるものの、そのことは「うつ」の根本的な原因とはいえないでしょう。減少したセロトニンを薬で増やすというは、風邪でいえば発熱した状態を風邪薬で下げるのと同じレベルのことです。発熱というのは風邪の一つの症状ですから、セロトニンの減少というのもまだまだ表層の症状の一つといえます。
現在の研究段階では「うつ」は生理的、身体的な要因に性格的な要因、心理的な要因、環境要因が複合的にからみあって起こる病気であるというぐらいのおおよその結論しか出ていません。

生理的・身体的な要因
これといった環境要因や心理的要因に心当たりがないのに「うつ」症状を呈するような人は、先天的にセロトニンの量が不足しているという生理的な要因が考えられますから薬物治療が有効です。
脳卒中などの循環器系疾患のための薬の副作用でも「うつ」が引き起こされます。甲状腺の機能低下といった体の問題でも「うつ」が発症します。そのような場合は必然的に体の治療が必要となります。
性格的、心理的要因によって引き起こされている「うつ」の場合には心理カウンセリングが有効です。

認知行動療法について
「うつ」の人に有効な心理カウンセリングとして最近使われるのは、認知行動療法です。認知行動療法は、認知の仕方、つまり、考え方の癖に気付き、今までとは違う改善を促すような行動に切り替えていく療法です。例えば仕事でミスをしてしまい、上司に怒られて落ち込んでしまったとします。そのような場合に、ミスを防ぐためにこれからは隣の席の同僚に書類をチェックしてもらおう、そしてそのことを上司にも話そうというように考え方と行動を切り替えていくのです。認知行動療法は確かに優れた療法で多くのケースにある程度の効果があります。しかしながら、うつの原因となっている根本的にトラウマを扱わないため果は限定的なものです。生きづらさを脱却してさらに本来の能力を発揮させるためには、FAPカウンセリングの特徴である以下の2つの点からのアプローチが必要になります。

現在の人間関係について
「うつ」を引き起こす要因としては、まず現在の人間関係というものが深く関係します。会社に高圧的な上司がいる、夫との関係がうまくていかない、姑がうるさく口出ししてくる…
今現在の自分にプレッシャーをかけてくる人物の直接的な支配力によって「うつ」が引き起こされることが多いものです。ただ、その支配者は意外な人物であることもありえます。厳しさではなく、むしろ「やさしさ」を武器にあなたを支配してくる人もいるのです。また支配者は一人でなくて複数いるものです。FAPカウンセリングによって、あなたにとっての支配者は誰なのかをまず特定し、その上でその人とうまく距離感をとれるようにサポート致します。

FAPカウンセリングでトラウマを癒す
しかし、現在の支配者による圧迫は「うつ」発症のきっかけであって、本当の原因は心のさらに深いところにあることが多いものです。例えば、上司のパワハラにあったことによって、幼い頃に父親から言われた「お前は何もできない」「お前はぐずだ」というような言葉が思い出されてきて、それらの言葉が心の中で渦巻いてしまい、「うつ」症状が引き起こされるのです。
さらに言えば、胎児期のトラウマ(バーストラウマ)にまで遡るケースもかなりあるのです。FAPカウンセリングによって胎児期・幼少期からのトラウマの場面を一つ一つ癒すことで、次第に「うつ」から根本的に開放されていくのです。「うつ」の本体というべき根源的な問題は自分では思い出せないものです。FAPカウンセリングの大きな特徴の一つは当人が思い出せないような根源的なトラウマを見つけ出し消去できることなのです。

「うつ」以外の症状は
心の病は複雑なものであり、「うつ」以外の症状を併発することがよくあります。依存症、パニック障害、強迫性障害、学習障害など人によってさまざまな症状がみられます。その中で根本になる病理は何なのかを判別することが大切です。例えば、パニック障害が頻繁に起きてしまい、いつまた起きるのではないかという予期不安があることにより「うつ」が起きます。つまり、パニック障害によって「うつ」が引き起こされているわけですから、そのような場合は「うつ」よりもパニック障害の方が根本的な病理であるといえますのでパニック障害にフォーカスを当てて治療した方がいいわけです。

「うつ」は人生の宝物
「うつ」は蝶の生態で言えばさなぎの期間です。美しい蝶になるためには、ある一定期間はそのさなぎの中で生活する必要があるのです。途中でさなぎから出てしまったら蝶にはなれずに死んでしまいます。「うつ」で篭(こも)る期間とは、それによって人間として成長できるチャンスであり、人生をより深く味わうための貴重な体験なのです。「うつ」とじっくりつきあう気持ちも必要です。
こんなことを言うと、今現在「うつ」に苦しんでいる人から「そんな生易しいものじゃない」と怒られそうですが、「うつ」は治さなければならないものという固定的な認知を変えることも時にはかえって「うつ」からの解放に有効かと思い、最後に書かせてもらいました。
単に「うつ」症状を緩和させることだけがFAPカウンセリングの目的ではありません。FAPカウンセリングによって、「うつ」を通してより豊かな人生になるようにサポートさせて頂きます。

☆「うつ」の人へのお願い
「うつ」の方はカウンセリングの予約をとってもドタキャンする人が多いのです。カウンセリングの当日になって精神的圧迫が増すようなのですが、とにかく一度FAPカウンセリングを受けることが解決に結びつくものです。よろしくお願い致します。

 

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