パートナーからモラハラを受けて、つらい気持ちを抱えていませんか?
もしくは、ご自身でついモラハラをはたらいてしまい、そんな自分を変えたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どちらのお悩みも、カウンセリングを受けることで改善が見込めるかもしれません。
そこで本記事では、モラハラの特徴とともに、カウンセリングによる効果を解説します。
パートナーからのモラハラ被害、あるいはパートナーへのモラハラ加害にお悩みの方は、ご一読ください。
モラハラとは?
モラハラとは、モラル・ハラスメントの略で、暴言や冷たい態度などによって相手の心を傷つけ、相手をコントロールする行為のことを指します。
たとえば以下のような行為はモラハラに該当します。
モラハラに該当する行為の一例
- 暴言を吐く
- 嫌味を言う
- にらみつける
- 嫌がらせをする
- 無視をする
- 不機嫌にふるまう
上記以外の行為でも、被害者が精神的なダメージを受けている場合はモラハラだといえます。
そもそも「モラル」とは道徳や倫理といった意味をもつ言葉で、「ハラスメント」は人を困らせる行為のことです。
モラハラに該当する行為は道徳的に人を困らせる行為であるため、このように呼ばれています。
なお、モラハラは夫婦や親子、職場や学校といったさまざまな場で起こり得るものです。
モラハラをしてしまう人の背景
モラハラの原因はケースバイケースですが、モラハラをしてしまう人には、何らかの心の問題があることが考えられます。
例えば、幼少期に親からモラハラ的なしつけや虐待などを受けていた場合、大人になってから今度は自分自身が加害者になってしまうことはよくあることなのです。
職場で上司からモラハラを受けていると、そのストレスから、家庭内では加害者側に回ってしまうことも珍しくありません。
発達障害のために相手の気持ちを理解できないという人もモラハラの加害者に多くいます。
また、以前よりは薄くなったものの文化的な背景も関係し、男尊女卑の考えや同和問題が残る封建的な地域で育ったというような風土的な要因も存在します。
上記のように、モラハラの加害者になってしまう原因は日常に数多く潜んでいるのです。
モラハラによる支配
モラハラを行う人の本質的な特徴は、相手に対する支配欲です。
モラハラの加害者は自身の思いや願望を押し通すために、直接的に被害者の言動を制限したり、指示したりするようになるのです。
しかしときには、モラハラの加害者は、かわいそうな自分や魅力的な自分を演出することで、被害者が自分に興味を持つように惹きつけます。
なんとか相手を取り込み、自分の意のままに相手をしようとするわけです。
そして、少しでも加害者の指示に異を唱えたりすると、加害者は不機嫌になったり、暴言を吐いたりしてモラハラによる支配をさらに強めようとするのです。
モラハラとDV
「支配の段階」から「暴力の段階」つまりDV(ドメスティックバイオレンス)に発展することはよくあることです。
ただ、モラハラとDVとは区別が必要です。
モラハラは、暴言や嫌味・無視といったレベルですが、DVは、家庭内暴力、特に夫婦間、パートナー間の暴力行為を指します。
肉体への暴力だけではなく、壁を叩いて威嚇するという行為もまたDVに含まれます。
DVは犯罪行為であり、命の危険にも関わるため、身の安全を確保したうえで法的な措置が求められます。
モラハラをしてしまう人の特徴
DVについて少し触れましたが、今回のテーマであるモラハラに話を戻します。
モラハラをしてしまう人の大よその特徴をみてみましょう。
モラハラの加害者には、以下のような外面的な共通点が多くみられます。
家族や現在交際しているパートナーなどの態度に違和感を感じる場合は、以下の項目に当てはまるものがないかどうかチェックしましょう。
また、「自分はもしかしたらモラハラを行っているかもしれない」とお考えの場合も、ぜひ確認してみてください。
モラハラを行う人によくみられる特徴
- よく自分を正当化する
- よく相手を否定する
- 簡単に嘘をつく
- 自身の同情を誘うような話し方をする
- 結婚前の関係や職場など、「外向きの顔」では人当たりがよい
モラハラを受けやすい方の特徴
モラハラ被害者にもまた、共通点があります。
下記の項目に当てはまる方は、モラハラの被害に遭いやすい傾向があるといえます。
モラハラ被害者によくみられる特徴
- 自己肯定感が低い性格である
- 何でも我慢して一人で抱え込んでしまう
- 喧嘩や言い合いを避けたがる
- 自分の意見を言うことが苦手である
こちらの記事では、カウンセリングによってトラウマによる心の傷を楽にすることができるのか詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:トラウマによる心の傷はカウンセリングで克服できる?
夫婦のモラハラでよくみられる光景
モラハラはさまざまな関係性のなかで起こるものですが、特に夫婦間のモラハラで多くの方が悩んでいらっしゃいます。
もしかすると、「モラハラは男性(夫)が女性(妻)に行うものだ」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、必ずしも性別によって加害者が決まるわけではなく、夫が妻にモラハラをはたらくというケースもあれば、妻が夫にはたらくというケースも数多く存在するのです。
たとえば、夫から妻に対するモラハラでは、妻の容姿や家事の出来などを極端に貶めたり、妻が専業主婦の場合は妻が稼いでいないことをなじったりすることがあります。
反対に、妻から夫に対するモラハラでは、子どもに夫の悪口を吹き込んで一緒に夫を無視したり、夫の収入に文句を言ったりすることなどが挙げられます。
このように、「妻だから」「夫だから」といった理由でモラハラの加害者が決まるわけではなく、妻と夫どちらでも加害者になる可能性はあるということです。
モラハラのトラブルにカウンセリングは効果的なのか?
「相手とともに根本的な考え方を見つめ直して、なんとか関係を修復したい」
「相手に対してモラハラ的な言動がつい出てしまい、後になって反省する」
「モラハラを受けて心が傷ついて、毎日がつらい」
etc.
このようにお考えの場合は、カウンセリングを受けることをおすすめします。
ここからは、モラハラの加害者と被害者がともにカウンセリングを受ける場合と、加害者、被害者がそれぞれ一人で受ける場合に分けて、具体的にカウンセリングの内容を解説します。
モラハラの加害者と被害者が一緒にカウンセリングを受ける場合
モラハラが起きているという状況に被害者のみならず加害者も問題を感じており、両人とともに関係を修復したいということであれば、カップルカウンセリングを受けることをおすすめします。
カウンセラーという第三者が間に入ることで、夫婦関係の問題点やすれ違いなどに対して、客観的なコメントをもらい、お互いの改善点を見つけることができます。
さらに、心理相談セラペイアでは、加害者、被害者の両者に対して、下記に述べるような独自のセラピーにより、根本的なモラハラ問題の解決にアプローチしてまいります。
モラハラの被害者一人がカウンセリングを受ける場合
先に述べたとおり、モラハラの被害者には、セルフイメージが低い、自己表現が不得手といった特徴があります。
心理相談室セラペイアでは、ご自身の生育歴を伺ったうえで、FAP(Free From Anxiety Program不安からの解放のプログラム)というトラウマ治療に特化したセラピーを行います。
トラウマは無意識的なものであり、思いがけないような過去の出来事がモラハラの被害者になってしまう原因として表面化したりします。
絵画療法などを含めて、ご自身の本音を表現できるようにサポートしてまいります。
プロのカウンセラーが介入することで、モラハラ問題で悩んでいる方のより良い生活の支えをいたします。
加害者がカウンセリングの同行に同意を示さない場合は、無理に連れて行こうとすると余計に関係が悪化し、被害者がつらい思いをしてしまう可能性があります。
そのため、被害者だけでカウンセリングを受けることがお勧めです。
また、FAP療法は対人恐怖症にも効果的な治療法です。こちらの記事では、対人恐怖症について解説していますのであわせてご覧ください。
モラハラの加害者一人がカウンセリングを受ける場合
モラハラの加害者が自らの言動をなんとか改善しようという自覚があるならば、カウンセリングによって回復は十分に見込めます。
先にも述べたとおり、加害者はこれまでにモラハラの被害者であった場合もあり、生きづらさを感じていることが多いのです。
心理相談室セラペイアでは、ご自身の生育歴を伺ったうえで、FAP(Free From Anxiety Program)というトラウマ治療に特化したセラピーを行います。
また、カウンセラーが客観的に当人の長所や隠れた才能を伝えることで、健全なプライドが生まれ、モラハラ行為は消失していきます。
カウンセリングを受けることでモラハラ問題を根本的に改善することができる
今回は、モラハラの概要とともに、モラハラでお悩みの方がカウンセリングを受けることの有効性についても解説しました。
モラハラは、最終的には加害者にとっても被害者にとっても不幸な結果を生み出してしまうでしょう。
根本的な改善のためには、カウンセリングによってそれぞれの成育歴の問題にフォーカスし、健全なセルフイメージをもつことがとても有効なのです。
ついモラハラを行ってしまうという方や、モラハラの被害でお困りの方は、心理相談室セラペイアまでご相談ください。
独自のカウンセリング技法を用い、本来のあなたらしさを取り戻すためのサポートを行います。