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日本的な救いのイメージ

■2018/05/27 日本的な救いのイメージ
清々しい5月も下旬になりましたね。

10年ほど前に秋川雅史の「千の風になって」が大ヒットしました。

親しい人の魂は死んだ後も風や雨や雪や星になってあなたの近くにいますよというような歌詞です。

長い年月、四季の移り変わりとともに日々の営みを続けてきた日本人にフィットするものだったようです。

そして、この歌の内容を聞いて、これは東洋的仏教的なもので、自然界の中で輪廻を繰り返すことに救いがあるというふうに受け取って、心の癒しを感じた人も多いと思います。

しかし、これは東洋の歌ではなく、諸説ありますが、アメリカの歌であるという説が有力です。

ネットを調べると「山川草木悉皆成仏 」といった言葉があたかも仏教思想であるかのように出てきますが、仏典にはそのような言葉は見つかりません。

確かに仏教のみならずヒンズー教を含めたインド思想の根底には輪廻思想があります。

しかし、その中に人間が動物に生まれ変わるという思想はあるのですが、植物や自然現象に生まれ変わるという思想は基本的にはありません。

(細かく厳密に調べると、仏教学の泰斗中村元先生が「日本人の思惟方法」の中でいっているように、木のこぶから女の子が生まれたという話もインドにはあることはあるのですが…)

そして、元々の仏教の目的とは、人間を含めた動物が輪廻という束縛の輪から脱出すること、すなわち、解脱ということなのです。

自然界の流転の中に救いがあるということではないのです。

自然とともに生きる中に安らぎを感じるというのは、自然崇拝に根ざした古神道と融合した日本的な仏教の思想なのです。

歎異抄や親鸞、蓮如などの浄土真宗に影響された五木寛之の本もその系列にあります。

さらにいうと、日本的な仏教である浄土真宗の思想は、森田療法、内観法という日本独自の心理療法として日本人の、超越的な解脱ではなく、現世的な癒しに貢献しているのです。






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