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境界性パーソナリティ障害は回復可能
- ■2018/09/16 境界性パーソナリティ障害は回復可能
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日常の対人関係の中で、私たちは思いがけず人からの怒りをかったりすることがあります。
あなたの周囲にも一人ぐらい、怒りっぽくて周囲を振り回す人はいませんか?
その人は一見すると明るく強そうにもみえるのですけれど、何か心の中に寂しさを抱えているようなかんじで、ときとして自傷行為をするような人であるならば、境界性パーソナリティ障害の可能性が高いのです。
この境界性パーソナリティ障害の人に関わるのは大変なエネルギーを使うので、実は医者もカウンセラーも逃げ腰になってしまいます。
しかし最近、ジェームズ・マスターソンという精神科医によってそのメカニズムが解明されつつあります。
マスターソンによれば、彼らの心には幼少期(生後15ヶ月~30ヶ月あたり)の母親との関係に問題があって、「みすてられ不安」という感情に支配されている人たちだというのです。
彼らの多くは頑張り屋で学校に入ったり、資格をとったりして社会生活の中で自己実現を果たそうとします。
しかし、自己実現を目指し前進しようとすればするほど、「見捨てられ不安」が影のように付きまとい、足を引っ張られて、元の状態に引き戻されてしまう。
それでも頑張ろうとするのですが、やはり「見捨てられ不安」によって引き戻されてしまう。
その悪循環の中で苛立ちが募り、他人に対して爆発してしまうのです。(このハゲー!!とか)
境界性パーソナリティ障害は自己実現の一歩手前で足踏みをしてもがいている人たちなのです。
ゴールの一歩手前まで来ている人たちですから、専門家の適切なバックアップによって回復は十分に可能なのです。
マスターソンによれば、境界性は自己愛性や演技性よりも程度の軽いパーソナリティ障害だというのです。
それでも一人で行う瞑想などではそれほど効果は望めないようで、他者からのサポートが必要なのです。
「見捨てられ不安」と書きましたが、幼児にとって母親に見捨てられてしまうのは、自らの生存が脅かされることであり、不安というよりも恐怖なのです。
ですから、より正確な表現をすれば、境界性の人の怒りの根底には「見捨てられ恐怖」というものがあるのです。
「見捨てられ恐怖」を少しずつ見つめていくマスターソンの手法と、FAPのトラウマ治療によって、心理相談室セラベイアでは境界性パーソナリティ障害の人たちの自己実現のサポートをさせて頂いております。
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