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イスラム映画にみる人の性 私は被害者なのか…加害者なのか…

■2022/03/17 イスラム映画にみる人の性 私は被害者なのか…加害者なのか…

先月、渋谷の映画館ユーロスペースで開かれたイスラム映画祭。

イスラム圏の情報を得られる貴重な場。


「泣けない男たち」という映画を観ました。

90年代前半のボスニア・ヘルツェゴビナ(ウクライナに結構近いところ)紛争によって、

心身に傷を負った男たちが、シーズンオフのホテルに集まりグループセラピーを受けるというもの。

いかに戦争トラウマと向き合うのか…

と期待していたが~~~

男たちは酒を飲み、喧嘩を始め、ついには車に放火する…

グループセラピーはそれ相応のルールの中で成り立つもの。

暴力行為は論外である。

映画の中で行なわれているものはセラピーでもなんでもない。

この映画は、セラピーそのものがテーマではなく、セラピー場面という設定によって、戦争の悲惨さを表現したものなのだろう。


映画終了後に専門家によるトークショー。

その中で、「アイダよ、何処へ?」というやはりボスニア紛争を描いた映画を勧められたので、ネットで購入して観ました。


「泣けない男たち」では被害者役として涙を流す俳優(ポリス・イサコヴィッチ)。

ところが、驚いたことに…

「アイダよ、何処へ?」ではセルビア人の冷酷な将軍として出演。

その将軍の指令によって大虐殺が行われた。

本当にあった話です。


一人の心の中に被害者と加害者の両面があるという人間の性を象徴しているような…

被害者が加害者になるというのは、トラウマ問題の原則ともいえることです。

被害を受けた人は、怨念晴らしということで加害者になる…そして、被害を受けた人は、同様に…

負のループ〇〇〇〇〇

DVなど家族問題の世代間連鎖。

そのような家系のクライアントのお話を伺っていると、

お祖父さんとか、ひいお祖父さんとかが戦争でトラウマを負って…

みたいな話が出てくる時がよくあります。


今回のウクライナの問題も、形を変えて引き継がれていくもの…

ボスニアでの大虐殺ではセルビア人が悪とされてきたが、

最近の研究では必ずしもそうではないとのこと。


今回のロシア、プーチンはどうなのか…

戦乱が絶えないバルカン半島近辺。


しかしまた、マザー・テレサが生まれたのもこのあたり(旧ユーゴスラビア領)

平和の光が一刻も早く見えてきますように。




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