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〈何が私をこうさせたのか〉我が内なる“金子文子”の問いかけ

■2026/03/12 〈何が私をこうさせたのか〉我が内なる“金子文子”の問いかけ
浜野佐知監督『金子文子 何が私をこうさせたのか』

金子文子は、1903年に生まれ反逆の人生を生きた虚無主義者

不倫癖のある父親は出生届を出さず、文子は無籍者として育ちます。 9歳のときに植民地だった朝鮮に住む祖母の家に引き取られ、奴隷同然の虐待を受け、13歳で自殺を決意するも思い留まりました…
16歳で日本に戻され、苦学のすえに無政府主義を経て虚無主義にたどり着きます。そして朝鮮で独立運動をしている朴烈との出会い。関東大震災時に検挙され、朴とともに皇太子(昭和天皇)を狙った爆弾犯にでっち上げられ、大審院で死刑が確定。その後、恩赦で無期懲役に減刑されたものの減刑状を破り捨てて…1926年7月独房で自死、23歳でした。

「我が心 嬉しかりけれ 公判で
死の宣告を受けし 其の時」 etc
そのときそのときの自らの心情を綴った短歌を多数残しています。

もっとも、今から100年前の話であり、金子文子の家系や出自、生い立ちについては不明なことばかりです。DSM5の診断基準で反社会性パーソナリティ障害のカテゴリーでしょうが…

ただ、最終的に虚無主義にゆきついた~~~
「現に在るものをぶち壊すのが私の職業です」

ある意味、虚無主義とは金子文子自身の内面的なセルフイメージだったのでは…
自己破壊の衝動…
そして、私とは何者なのか・・・・
なんとか自分というものを見つけたいという渇望…
しかし、どうしても…分からない…
 
金子文子の獄死からちょうど100年。
今のところ日本の平和は保たれているものの、不穏な空気が漂い始めている…
そのあたりは昭和初期の日本と似ているかのかも…
科学技術の面では当時とは比較にならないほどに進歩し、特にこの一年ではAIの脅威的な進歩の中、
人間の存在意義が問われつつあります。

財産、肩書、身分、容姿、能力、性別、民族意識などの隠れ蓑を脱ぎ捨てたときに

一体何が残るのか…
人間そのものとは何かという問いに…誰が答えられるのか…

映画を観て、我が内なる“金子文子”がそう問いかけているように感じました。

 



 
 


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