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対人恐怖症はカウンセリングで克服できるのか?

「仕事で人と会うのが苦痛…」

「初対面のときはよくても、だんだんと関係が深まると、相手を避けたくなる…」

「話をしているときに、目を合わせられない…」

 

対人恐怖でお悩みの方は結構多いものです。

もし、治療によって改善できるのであれば、治療を受けたいですよね。

 

そこで本記事では、対人恐怖症がカウンセリングによって克服できるのかをお伝えします。

対人恐怖症の治療のためにカウンセリングを受けるか迷われている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

対人恐怖症とは?

対人恐怖症は、不安遺伝子をもつ比率の高い日本人に多いとされ、海外でも「Taijin kyofusho」の呼称が使われたりします。

もちろん、他国にも対人関係や社会生活のことで悩む人達はいるわけで、アメリカ精神医学会の診断マニュアルDSM-5の中では社交不安障害というカテゴリーの中に入ります。

 

人前に立つときや初対面の人とかかわるときに、不安や恐怖などから身体にさまざまな症状が現れます。

症状が軽度の場合は自然と治ることもありますが、重度の場合は呼吸困難を引き起こすこともあるため自分の力だけでは治しづらいものです。

また、対人恐怖症による症状を、周りの人に相談しても性格上の特性だと軽く捉えられてしまうこともあります。

そのため、対人恐怖症の症状が現れたものの、相談できる人が周りにいないという方は、早めに専門家へ相談することがおすすめです。

 

続いて、対人恐怖症ではどのような症状があるのかを紹介します。

 

対人恐怖症の身体症状とは?

対人恐怖症の身体症状はさまざまなものがありますが、主に6つの症状が挙げられます。

それぞれの症状を、簡単に以下にまとめました。

 

対人恐怖症の主な身体症状

  • 息苦しさ、動悸
  • 胃腸の不調
  • 発汗
  • 赤面
  • 身体の震え
  • 失語恐怖

 

また、症状が重い場合には、息苦しさからパニック発作を起こしたりすることもあります。

 

対人恐怖症の症状が出る場面とは

対人恐怖症の症状が出る場面として代表的なものを、以下の表にまとめました。

 

対人恐怖症が出る場面の具体例

人前に立って発表をするときに、極度の苦痛を感じる 
会社や自分にかかってきた電話に出ることが怖いと感じる 
誰かと一緒にいると食事ができない 
人前でなにか字を書くときに、手が震える 
大勢の前では平気だが、相手が3、4人のときが嫌だ 

 

上記の症状が現れたことで、身近な存在である友人や家族に相談をしても、性格の問題だとして片づけられてしまうことも多いです。

対人恐怖症の症状が深刻で悩んでいるという方で、周囲に相談できる人がいないという方は、カウンセリングをぜひ検討してみてください。

 

対人恐怖症の原因とは

対人恐怖症は民族的に不安遺伝子をもつ確率の高い日本人に多いといわれています。

遺伝的、気質的な要素が潜在的にあるわけなのですが、それに加えてこれまでの人生の中で下記のような失敗体験、トラウマ体験によって発症することが多いです。

 

トラウマの原因となる例

  • 「子どもの頃に授業中の発表で声がおかしいと笑われた」
  • 「いじめや虐待を受けた」
  • 「好きな人に振られた」

 

人それぞれのトラウマ体験が引き金になるものなのです。

生理的には、神経伝達物質のバランスの混乱や、感情の中枢となる扁桃体の過活動が関係しているといわれています。

 

多感な思春期あたりに発症することが多いのですが、大人になってから発症する人もいます。

例えば、新たに社会人になった方は、学生時代は避けられていた利害の絡む対人関係に直面して、対人恐怖症となり、社会生活に支障が出るというケースもあるのです。

 

対人恐怖症はカウンセリングで克服できるのか?

対人恐怖症を治療する場合、カウンセリングで克服できるのか気になっている方も多いかもしれません。

「自分で改善できるように努力したものの、症状がよくならなかった」という方もいらっしゃるでしょう。

しかし、対人恐怖症の症状は専門家のカウンセリングによって治療をすれば、改善は十分に可能なのです。

 

認知行動療法

対人恐怖症の改善するためには、認知行動療法が広く行われています。

認知行動療法とは、カウンセリングの一種で、今現在のものごとに対する考え方をとらえ直すことで、恐怖や不安、怒りといったネガティブな感情を軽減し、前向きな行動を促す治療法です。

 

対人恐怖症を発症している方の多くは、物事を否定的に捉える傾向にあります。

認知行動療法の大きな目的は、対人恐怖症の方が実際に起きた出来事に対する受け取り方(認知)を意図的に肯定的なものに切り替えることで、ネガティブな感情を軽減させることなのです。

 

たとえば「自分の声や話し方で笑われた」という思い込みを持っている方は「自分の話にはユーモアがあるので笑ってくれた」という見方をもつことで、落胆している気持ちから解放されるのです。

 

薬物療法

医療機関においては、脳内物質であるセロトニンの減少を抑える薬(SSRIなど)や、緊張を和らげる抗不安薬などの薬物療法を用います。

脳の神経伝達物質の乱れが原因で起こるパニック障害の伴う対人恐怖症の場合には、薬物療法は効果を発揮することが多く、認知行動療法と組み合わせて用いられたりします。

 

FAP療法

心理相談室セラペイアでは、FAP(Free From Anxiety Program不安からの解放のプログラム)というトラウマ治療と認知行動療法を融合したカウンセリングを行っています。

対人恐怖症に悩む人は、多かれ少なかれ過去の失敗体験や対人関係のトラウマ体験を抱えているものです。

 

トラウマから解放されれば、今現在の自分自身についての見方、認知も必然的に変容し、目的意識をもって前向きな行動ができるようになります。

また、対人恐怖の原因として、発達障害の症状があり、人の気持ちが分からないという場合もありえます。

 

そのようなケースには、発達障害の長所(例えば、「一つのことに集中できる」「記憶力がいい」「発想がユニーク」)にフォーカスしながらカウンセリングを進めてまいります。

さらに、心の問題は腸内環境やホルモンバランスなどの体の状態とも密接に関係しますので、対人恐怖症の改善のために、食事内容や生活習慣の改善なども含めてご提案させて頂きます。

 

また、FAP療法はパニック障害にも効果的な治療法です。こちらの記事では、パニック障害について解説していますのであわせてご覧ください。

参考記事:パニック障害の治療にはFAPカウンセリングという心理療法が効果的

 

対人恐怖症はカウンセリングによって改善できる

いかがでしたでしょうか?

対人恐怖症の症状は放置しておくと、社会生活に大きな支障がでてきてしまいます。

 

心理相談室セラペイアでは、対人恐怖症を根本的に改善する多角的なプログラムを用意しております。

対人関係で緊張しやすい方、生きづらさに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。

 

  • スターピープル48号掲載記事
  • 川崎麻世さんとの対談
  • チベット紀行
  • FAPについての論文・学会発表