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酒田にあった世界一の映画館とカクテル「雪国」

■2019/01/15 酒田にあった世界一の映画館とカクテル「雪国」

私は入国審査の仕事していた父親の仕事の関係で、幼少期の2年間、山形県酒田市で過ごしました。

新年早々、その酒田に関するドキュメンタリー映画を二本観て感慨深い気持ちに…。

一つは「YUKIGUNI」という92歳の現役バーテンダー井山計一さんの話。

井山さんは世界的に有名なスタンダードカクテル「雪国」の創作者で、今も多くの人が「雪国」を飲むためにバー「ケルン」を訪れます。

もう一つは、40数年前に淀川長治が世界一と評したグリーンハウスという映画館の話。

入口の回転扉、コクテール堂のコーヒーの香り、ホテルのようなロビー空間、スクリーン前の生け花の飾りつけなど、東京にもないような雰囲気のすばらしい映画館だったようです。

映画館の支配人は佐藤久一という人。

そして、この二つの話の主人公は酒田の市街地に住む親友同士だったので、二つで一つの映画なのです。

二つの映画を観ると、昭和という時代に、東北地方の中でも、特に酒田という場所に深く味わいのある文化が育まれていたことが分かります。

バーや映画は戦後に入ってきたアメリカの文化でしょうが、それだけでは「秋田や仙台ではなく、なぜ酒田か」という問いには答えられません。
 
酒田は、最上川の河口にある町ですが、その上流には、幕府の直轄地である水田があり、そこで収穫された庄内米は北前船を通して、江戸に運ばれ、将軍が食しました。
 
北前船による物資の流通によって「西の堺、東の酒田」と呼ばれるほどの賑わいで、江戸の文化、京都の文化が酒田に入っていたのです。
 
さらに言うと、私の父は、酒田港で入魂審査の仕事をしていましたが、酒田はロシア船(当時はソ連船)が多く、一度、船に乗せてもらったことを覚えています。
 
また、岸壁でハゼ釣りをしているとシベリアから運ばれてきた材木が並べられていて異国の匂いがしまました。
 
様々な文化がまじりあって酒田の文化が熟成されていたわけです。
 
その酒田の町の大半は、1976年の大火によって消失します。
 
火元はグリーンハウスだったのです。
 
その後、グリーンハウスは再建されることはありませんでした。
 
今は地方都市も画一化していく傾向にありますが、個性と深みのある地方の文化を守っていきたいものです。




 
 


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