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自画像の奇才鴨居玲 アルコール依存症者は「神」を求める
- ■2025/06/12 自画像の奇才鴨居玲 アルコール依存症者は「神」を求める
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明るい未来、ポジティブ思考、AIによる未来都市…といったこともまあいいけれど、
そもそも人間とは何なのか…
朝日新聞で鴨居玲の絵を観て、直感的にこれは観ておかなければという思いで急遽展覧会の京都へ□
私は誰??????
ここはどこ????????
これからどこにいくのか?????????
21世紀になっても人生で最も基本的なことが分からないまま…
そのような問いに真剣に向き合おうとすれば、暗くなるのは当たり前…⚫⬛□
鴨居にとって、うわべの明るいものではなく「見えないものを描く」のが本当の「写実」
対象を描くのではなくて、描いているプロセスの中で自らの内面に描く対象が見えてくる感覚。
自らの出生日も分からず、複雑な生い立ちからくるトラウマがあったらしい…
本当の意味での私とは、そして、神とは…
それが鴨居の生涯のテーマだったような…
晩年は多様な自画像を描いている。
1971年スペインのバルデペーニャス村に滞在時に生まれた「酔っ払い」シリーズ□□□
1人で経っていられないほどに出来上がっているアルコール依存症者…
浮浪者をそのまま描いたのではない
「私の中で作り上げた人間なんですよ」
つまり自家像であると鴨居は語る。
「酔っ払い」「廃兵」「老婦」「老人」といった姿の自画像も描く~~~
自家像以外にも教会を描いた⛪
キリスト教国に滞在していて、何故自分は無宗教なのかという思いをキャンバスに表現□
重い異物としての十字架のオブジェがのしかかるような✝️…
しかしまた、婦人像は聖母のようにも見える…
鴨居の作品は、観る人が感情移入して自らの内面を見つめられるような深みがあります。
アルコール依存症(アルコホーリズム)による万能感…
病名にイズムがつくのはなぜ ?
一つの人生観、アルコール礼賛の宗教心だから ?
アルコール依存症は飲酒によって一時的な万能感に浸るもの…
鴨居は飲酒によって創作のインスピレーションが湧いてきたらしい…
躁鬱、自傷行為もあったらしいが…
正教会のイコンのような額に自画像を入れた。
彼自身が神になってしまったのか?????????
1982年心筋梗塞で入院し、死の影に襲われる□
1985年に57歳で自ら命を絶った鴨居玲は没後40年の今も根強い人気を誇る。
日常の鴨居はジェントルマンで、気の許した仲間には明るく振舞っていたという…
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