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日本の伝統技法“金継ぎ”は一つの心理セラピー
- ■2025/12/12 日本の伝統技法“金継ぎ”は一つの心理セラピー
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古今東西を問わず、金は豊かさの象徴
現在もその価値は上がっている⤴⤴⤴
金は太陽の光を連想させるものであり、富の象徴のみならず、精神的な豊かさ、宗教的な世界をも指し示すもの。
その金を使って日本は独自の文化を育んだ。陶器を破損部分を修復する金継ぎもその一つ~~~
京都三条の「ART MON ZEN KYOTO」で金継ぎの名器をいくつか鑑賞がありました。
高麗の茶碗をお手本にしつつも、
青磁ではなく、雑器的な淡い色合いで日本の茶人好み…
金継ぎを施したゆびつな茶碗に価値を見い出すのも日本人だけらしい。
中国明時代のコバルトブルーの小皿に、
日本人好みの文様をつけた。
金ではなく銀を使った落ち着いた風情…
瀬戸唐津の茶碗は江戸初期のもので、
青海波を精緻にデザインした粋な作品。
夏の茶室に良く似合う…
釉薬のほんのりとした赤がなんとも暖かい志野茶碗…
手触りも素晴らしい…
また、箱にも価値を見い出すのは日本だけらしい…
黒楽茶碗は、楽家六代・左入の作
黒茶碗は強そうに見えるが、低温で焼くのでとても壊れやすいという…
縁の部分を漆で黒く修復している。
金継ぎは、近年は海外にも知られるようになり、
『金の糸』というジョージアの映画は、
スターリン時代の粛清のトラウマの癒しがテーマで、
日本の金継ぎに着想を得た物語~
ゴゴベリゼ監督の文章は感慨深い…
“日本人が数世紀も前に壊れた器を金で継ぎ合わせるように、
金の糸で過去をつなぎ合わせるならば、
過去は、そのもっとも痛ましいものでさえ財産になることでしょう”
ゆびつな器の破損を修復する金継ぎは、日本独自の心理セラピーという側面もあるのです。







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