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「哲人王~李登輝対話篇~」 台湾のラストサムライ

■2020/08/13 「哲人王~李登輝対話篇~」 台湾のラストサムライ

先月末、台湾の李登輝元総統が逝去されましたが、日本のマスコミの報道はわずかなものでした。

中国におもねっているのか…

李登輝は、一般的な意味での親日家ではありません。

京都大学農学部を卒業し、新渡戸稲造の「武士道」に感銘を受け、夏目漱石や西田幾多郎の著作を愛読書とした彼は、日本精神の体得者であり、ラストサムライなのです。

同時に、プロテスタント信仰を持ち、総統引退後は、社会活動で忙殺されてしまいますが、キリスト教の伝道師も志した宗教家。

心の中の「私ではない私」が人生を導くという。

そして、古代ギリシアにおいてプラトンが理想的な政治形態として提唱した哲人政治の実践者。

古今東西の哲学思想に精通しつつも、現世的な物質の重要性を説くマルクス思想にも着目するバランス感覚をもつ。

マスコミはなぜこれほどの人物をほとんど取り上げないのか…

ネルソン・マンデラやマザーテレサと並び称せられるこの人物の存在が、私たち日本人にとってどれほど重要であるかを教えてくれるのが、このDVD映画「哲人王~李登輝対話篇~」。

しかも、この映画は通常のドキュメンタリー映画のように、李登輝の政治活動を単にダイジェストにしたもではありません。

グローバリズムとナショナリズムのはざまで、争いの絶えないこの世の中に悲観して自殺願望をもつ日本の女子大生の疑問に李登輝の声が答えていくストーリー。

哲学的な対話を繰り返す中で彼女は次第に生きる力を取り戻していく…

アニメやCGを交えて柔らかにしかも深く仕上がっている作品。

第二次世界大戦後、国民党の蒋介石が台湾に渡ってきます。

台湾の人々は「犬が去って豚が来た」と揶揄。

犬はうるさいけど役に立った日本人、豚は食い荒らすばかりの蒋介石率いる中国人のこと。

李登輝はなんと自分とは敵対する国民党に入党し、蒋介石の息子蒋経国に次ぐ副総統につく。

この大胆さは一流の政治家の戦略か…

毛沢東、今の習近平、蒋介石、蒋経国、のみならず、2000年以上前から、中国は独裁者が統治するのが当たり前の社会。

そして、王権が変わると、国の人口が激変するというから恐ろしい…

そのような文化圏の中で、1996年李登輝は台湾初の民主的な選挙によって総統に選ばれる。
 
今中国共産党が香港の民主派を弾圧していますが、いずれは台湾、沖縄、そして…
 
そのような時世の中、李登輝の人間性を美化しすぎている面もあるかもしれませんが、一見の価値のある作品だと思います。




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