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ムンク、サルトル、コーラ・・・・

■2018/02/11 ムンク、サルトル、コーラ・・・・

先日、東京都美術館に行ったときに買った「黒いムンクキャラメル」。

なめてみたらコーラ味でした。

コーラは世界一飲まれている清涼飲料水で身体に良いものではないのでしょうが、なぜかハマってしまう不思議な味ですね。

ムンクの病的な絵もまた特異な魅力をもっています。

ノルウェーなどの北欧は日照量が少ないことが関係してうつなどの心の病が多いといわれます。

日本も今の季節は季節性のうつになる人が多いものです。

ムンクの「叫び」は幻覚に基づくもので、以下のようにムンクは語っています。

「二人の友人と外を歩いていると、太陽が沈み始めた。見る見るうちに空が血のように赤く染まる。私は疲れを感じて立ち止まり、フェンスにもたれかかる。蒼黒いフィヨルドと街の上空が血と炎で彩られる。友人たちは歩みを続ける。私はそこに突っ立ったまま不安に身を震わせる。自然をつんざく終わりのない叫びを感じて」

つまり、ムンクは自分が叫んでいるのではなく外側の自然界全体が叫んでいるというのです。

このような感覚は被害妄想的な精神病者の感覚でしょうが、深い真理を含んでいるようにも思えます。

聖書の「ローマ人への手紙」8章22節には「被造物がうめき苦しんでいる」という言葉があります。

この被造物というのは人間のみならず自然界を指す言葉として解釈できます。

アダムとにエバがエデンの園を追放されてから人間だけではなく、自然界さらには宇宙全体が救いを求めて声にならない声を発しているとも考えられるわけです。

精神病的傾向があり存在不安をもっていたムンクは、外側の自然界によって圧迫され、自らの存在が消えていくような感覚になっていたのでょう。

「叫び」は現代人の心の虚しさや孤独、見捨てられ不安を表現したものといわれます。

ムンクの絵はサルトルの哲学(最近あまり流行らないけど)につながると思います。

ただ、ムンクは叫びなのですが、サルトルの場合は吐き気なのです。

サルトルは「嘔吐」という小説の中で、外側の現象世界が自己の中に侵入する感覚を覚えた主人公ロカンタンは、自らの主体性を取り戻そうとして吐き気という生理作用を感じたと記しています。

摂食障害の人が過食嘔吐を繰り返するのも、自分の中に入り込んてくる異物としての食物を外に吐き出して本来のアイデンティティを取り戻そうとするあがきのようなものです。

ムンクの絵やサルトルの実存主義、そして、コーラの味も何か心の深い部分にはたらきかけるものがあるのでしょう。




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