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ユング心理学から生まれたコーマワーク

■2018/07/22 ユング心理学から生まれたコーマワーク

コーマとは昏睡という意味。
 
コーマワークとは意識のない人たち、さらに、認知症の人たちへの医療現場での働きかけのことです。
 
その基本的な方法は、意識のない患者さんの呼吸を静かに感じ取りながら、肩などに触れて、話しかけるものです。
 
そして、患者さんの四肢の動きや呼吸に微細であっても変化がみられれば、その変化を「右手が少し動きましたね」といったかんじで語りかけていくものです。
 
それを繰り返していくと患者さんの体の機能が不思議と少しずつ回復していくというもの。
 
行徳コーマワークプロジェクトの医師岩村晃秀さんと臨床心理士佐藤益与さんは行徳病院で日々コーマワークに携わっているのです。
 
今回はそのコーマワークのガイダンス。
 
水道橋のとある古いビルで行われたのですが、その一室というのが植物の温室に使われている部屋ということで、熱帯系の植物が天井からも吊り下げられた不思議な空間。
 
岩村医師よりコーマワークについてのおおよその説明を聞いたあとに、集まった20人ほどの人たちが全体として一人の意識のない患者さんになりきり、佐藤さんの語りかけに反応するというロールプレイを行いました。
 
本物の植物たちが取り囲む中で、私たちは「植物人間」を演じたわけです。
 
どんな感じだったかといわれても、言葉がでてきません・・・・
 
意識のない人たちの無意識の世界の中に多少なりとも入れたのかも・・・・
 
言葉はなくともなぜか豊かな気持ちになれたのです。
 
ユング心理学の発展系としてアーノルド・ミンデルはプロセス指向心理学(一般にはプロセスワークと呼ばれるグループセラピー)を創始しましたが、コーマワークはそのプロセスワークの一部門で意識障害の人たちを対象にしたものなのです。
 
ミンデルは物理学者であり、また道教(タオイズム)などの東洋思想にも興味をもっている現役のセラピストです。
 
最新の物理学である量子力学において、物質の最小単位である量子は、粒子であると同時に波であるという二面性をもつといいます。
 
私たちが一つの対象を意識することで波長だったものが物質化する ?・・・・ 例えば、月というものは、我々が月を見つめることで月として成り立っているわけで、我々が月を無視して見なくなると、物質ではなくモヤモヤした波の状態になってしまうということらしい・・本当 ?・・難しいな・・・・
 
コーマワークでは意識のない患者さんに注目することで、患者さんに細胞レベルで何らかの活性化が起きて、身体の回復(それほど劇的なものではなくとも)が起きるのでしょうか。
 
はっきりとしたことはわかりませんが、グループの中に不思議な「場の力」が働くプロセスワークを久しぶりに体験しました。


 



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