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「進撃の巨人」とユング心理学

■2018/07/29 「進撃の巨人」とユング心理学

「進撃の巨人」Season3がNHK総合で始まりました。
 
7、8年前にこの話題作のタイトルを聞いたときに、子供の頃に観た「巨人の星」が思い出され、今どきまたスポ根なの? みたいな気持ちになりましたが、全くの勘違い。
 
城壁の中で暮らしている人類が正体不明の巨人の襲撃を受け、それに立ち向かう話でした。
 
Season1,Season2と話が進むにつれて、巨人とは人間そのものが何らかの原因によって、巨大化した存在であるということが明らかにされてきました。
 
壁の外の恐ろしい敵と思っていたものが、実は同志であり日々親しく会話をし、心を通わせていた仲間だったのです。
 
地下室に隠された真実、壁の秘密がこれから少しずつ明らかにされていくようです。
 
以前にやはり話題アニメの「君の名は」とユング心理学の関係について書きましたが、この「進撃の巨人」もまたユング心理学的に読み解くこともできるかと思います。
 
ユングは人間の心の深層にある集合的無意識の世界に善悪を併せ持つ超自然的な存在が潜在すると考えました。
 
神聖な神様仏様でもあり、同時に邪悪で破滅をもたらすサタン的存在の両面が人間の心の深層に潜んでいると考えたのです。
 
ユングは、その一つの実例として、ナチスドイツの蛮行はゲルマンの軍神であるヴォータンが顕在化した結果によるものと考えたのです。
 
 
「進撃の巨人」に登場する正義感の強い勇士たちの心の底には、恐ろしいモンスターがいて、突然それが発現し、巨人化してしまい大暴れ。
 
しかし、再び人に戻ると、巨人化している間の記憶はないらしい…
 
一種の解離性同一性障害(多重人格)のようなかんじなのです。
 
また、ユングは、男性の中の女性性をアニマ、女性の中の男性性をアニムスといい、人間のパーソナリティの二面性を指摘していますが、登場人物のアルミンは女性性の強い男性、ミカサは男性性の強い女性というかんじ・・・・
 
さらにユングによれは、西洋の城壁のようにシンメトリックで全体とし円形のイメージは、東洋のマンダラにも通じるものであり、人間性の本質であるセルフ(自己)の象徴とされますが、「進撃の巨人」の人類を守る壁もまた全体として円形です。
 
その壁の外の遥か向こうには人類が見たことのない海というものがあるのだということですが、ユング派のセラピーである箱庭療法(底板は海のような青い色)を連想(これはわたしだけかもしれませんが・・・)。
 
人類を襲う巨人たちは、3.11の津波、そして、この夏の恐ろしい水害や酷暑…天災、それとも人災なのか…とも重なってリアルです。


 
 
 



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