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「寛解の連続」を生きる躁鬱病のラッパー
- ■2021/04/29 「寛解の連続」を生きる躁鬱病のラッパー
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寛解とは病気、特に心の病に対して使われる言葉で、一時的に軽快した状態を指します。
根本的に治癒はしていなくとも表面的な症状は緩和されて、ある程度の社会生活が可能になった状態。
ドキュメンタリー映画「寛解の連続」の主人公小林勝行さんは、躁鬱病…
一生完治はしないという…
躁のときは、本人は病識がなく、むしろ人一倍正常なつもり…
しかし、気が大きくなりすぎて、人と喧嘩をしたり、傷つけたりするようなことを言ったりして…
病院の監視カメラ付きの個室を入れられてしまう。
鬱のときは、特に死にたいと思うことはないらしいが…
いわゆる双極Ⅰ型らしい…
Ⅱ型は躁の波がはっきりせずに、鬱(単極性障害)と間違われやすいが、自殺率が高いという特徴があるのです。
寛解の連続ということで、小林さんは介護施設で働けている。
そして、ラッパーとして自ら曲を作り、ライブをする日常。
ラップについては私は全くの無知ですが…
ブレイクダンスと路上アートを合わせてヒップホップというのかな???
しかし、小林さんの「オレヲダキシメロ」を聞いてるとなんとなくそのスピリットが伝わってきます。
抑圧からの解放の叫びというか…
自ら作詞し、歌い、ステージに倒れ込む…
本人も言っているとおり、それ自体がセラピー。
病気があるからこそ、彼の創作活動が成り立っいるという見方もできなくはない…
また、彼は創価学会の二世信者でもある。
車の運転のときもナムミョウホウレンゲキョウを繰り返す…
ただ、どっぷりと学会に染まっているかんじではない…
彼にとっての救いとは何か…
人とのつながりという点では宗教団体でのコミュニケーションが大きな役割を果たしているような…
同時に、心の内面の癒しは音楽活動から…
また、絵を描いたりもするらしい…
ということで、彼にとっての救いは、社会的な救いと内面的な救いということで二つの側面があるのかもしれない…
上映後に、トークショーがありました。
映画監督はいろいろと話すが、小林さん(右)は…
スケッチをしている…
誰か聴衆の一人を画いているらしい…
最後に見せてくれるのかと思ったら…見せてくれなかった。
シャイな人なんだろう。
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