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超人アスリートは「恐怖」というネガティブ感情が生み出すのかも

■2021/08/19 超人アスリートは「恐怖」というネガティブ感情が生み出すのかも

日本科学未来館で開催されている特別企画「超人たちの人体」

スーパーボディの持ち主である陸上のウサイン・ボルト(ジャマイカ)、パラ陸上のタチアナ・マクファーデン(アメリカ)、競泳のケレブ・ドレセル(アメリカ)という三人のトップアスリートたちの体内を磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影し、筋肉や脳をこれまでにない高精細映像で可視化。

その卓越した強さの秘密に迫る。

実はボルトは側弯症で背骨がかなり右に曲がっているのです。

そのためにボルトの走りは肩が大きく左右に揺れてしまい、理想的なスムースな走りではないのです。

しかしその分、背骨を包む筋肉を強化した。


車いすの女王マクファーデンは腰から下が麻痺した状態で1989年に旧ソ連で生まれた。

孤児院では車椅子がなく、逆立ち歩きを始め、自然に上半身が鍛えられる。

今回の東京パラリンピックの車椅子競技では100mからマラソンまで七冠を目指す。

そのマクファーデンが右手を動かしたときの脳を調べると、脳内の下肢の領域、さらには体幹の領域さえもが反応する。

脳内では常人ではありえない「超適応」が為されているということらしい。


ケレブ・ドレセルは先日の東京オリンピック100mバタフライで世界新記録を出し通算オリンピックで7個の金メダル。

圧倒的な跳躍力から生み出される飛び込みのスピード。

その泳ぎは芸術的な美しさ。


この三人の超人アスリートに共通するのは、逆三角形の上半身、野口整体でいうところの七種体癖で個性を重んじ勝負にこだわる性格傾向。

ただ、彼らだけではなくオリンピックに出場するようなライバルたちもみなこのタイプなのです。

その中でなぜこの三人が抜きんでているのか…

もちろんまず目標に向けての努力は必要ですか、さらにそれは遺伝子とか、練習環境とか、食生活だとか、良きコーチとの出会いとか…

いろいろな観点から考えることができるでしょう。

カウンセラーとしての私の意見は、あくまでも直観的なものですが、「恐怖」というネガティブ感情がこの三人に共通しているような気がします。

ただ、恐怖の内容が三者三様ですが…


現役時代のボルトの表情からは「すべてを喪失する恐怖」というものが伝わってきます。

試合に勝てばいいのですが、負けてしまうと母国ジャマイカではボルトに対する風当たりはかなり強かったようです。

また、背骨の歪みをかかえたままで過酷なトレーニングをしていたわけで、体にかかる負担も大変なものだったでしょう。

表面的には華やかでも、金メダリストとしての誇りや身体の健康はいつどうなるか分からない…そんな恐怖が伝わってきます。

ただその恐怖は現役時代のものであり、今現在のボルトの写真からはもうそのような恐怖は伝わってきません。


マクファーデンの場合は、「スピリチュアルエマージェンシーの恐怖」です。

スピリチュアルエマージェンシーとは霊的な危機状態のこと…

宗教家が瞑想や祈りを通じて、霊的なレベルを上げてゆくプロセスの中で、この世から離れてあちらの世界に移行するときに体験する不安定な心身の状態です。

気が狂ってしまうような強い恐怖感とともに、統合失調のような症状を呈することがあります。

スピリチュアルエマージェンシーから抜け出すためにさらに努力する。

マクファーデンは求道的な人なのでしょう。

ハンデのある肉体をさらに追い込むことで世俗を離れてより精神的なものを求めているのでは…
脳内の状態も前述した「超適応」ということで常人とは違う…


そして、ドレセルは「アイデンティティとしての王座を失う恐怖」といったところでしょう。

東京オリンピックでは100mバタフライのみならず、50m自由形・100m自由形・400mフリーリレー・400mメドレーリレーで5冠を達成。

まさに競泳の絶対王者!!!

絶対王者こそ自らのアイデンティティであり、それ以外の自分は考えられない…

だからこそ、負けるのが何よりも怖い。

王座を失う恐怖があるからこそ、さらにトレーニングを積み、自らの世界記録をさらに更新しようとする。


三人の超人は「恐怖」というネガティブ感情から、肉体の限界に挑んでいるといった見方もできるのかな…というのが私の意見です。

ただ、今回のオリンピックで初めて観たスケートボードなどは、失敗しても、負けても、みんな楽しくやってるので、競技によってもまたいろいろと違う見方もあるかと思いますが…

不安、恐れ、怒り、嫉妬、さらには恨み(韓国人の日本批判も彼ら自身のエネルギーになっている面があるのでは…)といったネガティブ感情さえも、そのエネルギーを抑圧するのではなく、良き方向で使いたいものです。






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