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国会議員に自己愛性パーソナリティ障害は多いのか

■2018/09/24 国会議員に自己愛性パーソナリティ障害は多いのか

自民党の総裁選で阿部さんが三選を果たしました。

民意に近いとされる地方票では石破さんもかなり健闘したのですが、国会議員票では圧倒的といってもいい強さでした。

その国会議員には自己愛性パーソナリティ障害の病理を持つ人が多いという指摘があります。

アメリカ精神医学会の診断マニュアルDSM5に照らしても、自己愛性パーソナリティ障害に基準を満たす人はかなりいるかと思います。

しかしながら、彼らは本質的には自己愛性パーソナリティ障害ではないと私は思います。

DSM5の基準とは、表面的な思考パターン、行動パターンを判定するだけのものであり、パーソナリティ障害の医学的、生物学的なメカニズムは今の時点では全く分かっていないのです。

もし国会議員がみんな精神的におかしい人であるとしたら、彼らを選んだ私たち国民がおかしいということになってしまいます。

ジェームス・マスターソンによれば、自己愛性パーソナリティ障害の人たちは生後7ヶ月~15ヶ月目あたりの母親との関係に根本的な原因があるということです。

因みに前回書いた境界性パーソナリティ障害の人の場合は、生後15月~30ヶ月の病理ということで、自己愛性の方がさらに早期の問題ということで重篤であるとマスターソンはとらえています。

(前回少しだけ触れましが、境界性パーソナリティ障害の人は国会議員の中にいるかもしれません。)

自己愛性パーソナリティ障害の人たちは、その自我が根源的に極めてあやふやで希薄なために、反動として自分を誇り、他者に高圧的になるのです。

確かに国会議員の人たちも、ワンマンで自信家が多いのでしょうが、彼らの根源的な自我そのものは希薄なかんじはしません。

むしろ、人一倍堅牢な感じがします。

それでもときには欝になったすることはあるでしょう。

ただ基本的には、彼らは、心の病というよりも生まれつきの支配者タイプという気質をもっている人たちと考えたほうがいいように思います。



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