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空海というモデル

■2018/03/18 空海というモデル

映画「空海 美しき王妃の謎」は唐の長安での空海の活躍を描いた奇想天外な物語です。
 
夢枕獏の原作を中国の巨匠チェン・カイコーが映画化。
 
空海はシャーロック・ホームズのような役どころで、楊貴妃の死の謎を解くというフィクションです。
 
平安仏教の双璧である空海と最澄は同じ船団で海を渡り入唐しました。
 
その頃は最澄の方が偉かったのですが、帰国後は最澄の弟子が空海の門下に入っりたりして、空海の方が上回っていく印象があります。
 
しかしながら、その後の日本の仏教史においては、最澄の開いた比叡山から鎌倉新仏教の親鸞、日蓮、道元などの傑僧が排出していきます。
 
エリート意識の強かった最澄は人間的にも問題が多かったようで、弟子たちが最澄の教えを補完するようなかたちで広がっていったのです。
 
それに対して、空海は一代で教えを完結して「お大師さま」になり、かえってその後の真言密教の思想的発展はなかったかんじです。
 
ただ、空海という人物は私たち日本人には何か特別な存在のようで、一部のマニアックな人々の中では根強い人気があります。
 
この映画での空海は、超人的な能力をもつ高僧ということではなくて、師匠の代理として入唐した沙門、つまり一介の修行僧という設定です。
 
そのような新たな空海像が生まれるということは、空海が多様な側面をもった奥深い人物だからでしょう。

私は最近川田薫先生から空海の多彩な才能と豊かな人間性を教えてもらいました。
 
今の世の中は情報が氾濫し、科学技術が急速に進歩して先が読めない時代です。
 
私たちは、そのような外的な要因に左右されずに、物事の本質を見極めて主体的に生きるということが求められていると思います。
 
大日如来を感得した孤高の聖者でありながら、世俗の中で生き、灌漑工事や港湾修復といった社会奉仕(伝説も多いかと思いますが)をなした空海の生き方は私たちの一つのモデルになるような気がします。
 
 



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