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大阪城のある場所は日本の心理療法とも深く関わっていた

■2021/09/30 大阪城のある場所は日本の心理療法とも深く関わっていた

カウンセリングの研修のために大阪に来たので、大阪城を観光。

内堀、外堀を合わせて巨大な城郭です。

もちろん、豊臣秀吉が造ったお城ですが、秀吉時代の大阪城は土の中に埋もれていて、ただ今、発掘調査中とのこと…

今我々が見ている石垣やお堀は、徳川時代のもの…

そのものは、徳川時代の石垣の上に、昭和の初期に大阪夏の陣の屏風絵などを参考にして、豊臣時代の大阪城を想像して鉄筋コンクリートで作られたものなんですね


1620代に徳川秀忠が、秀吉の大阪城の石垣に盛り土をして、さらに規模の大きな石垣と天守閣を築城。

しかしながら、天守閣は落雷を受け40年ほどで焼失

徳川将軍家が領主とはいえ、幕末に慶喜が二条城から移り住むまでは実質領主は不在だった。

明治以降太平洋戦争までは軍事工場でもあったらしい…

戦国時代から現代に至るまでの何層にも渡る歴史が重なっている。

 
とはいうもののそれはまだ浅い歴史。

大阪湾に接し、淀川の本流が流れるこの地には、古墳があったらしく、大昔から人が住んでいたらしい…

そして、天然の要塞としての地形を有していたために、織田信長と戦った石山本願寺があった場所なのだ。

厳密な場所は不明ですが、大阪城の敷地内に浄土真宗の本願寺があったことは間違いないようです。

信長と徹底抗戦を主張した武闘派は江戸時代になって京都に移り、東本願寺となり、和睦を主張した穏健派は西本願寺となった…

浄土真宗は阿弥陀仏だけに向き合い信じるということで一向宗の別名があり、一向一揆をおこし、結構過激な面がある。

一神教としてのキリスト教とも似ているかも

そして、この浄土真宗の教えは日本人の心の癒しと深くかかわっているのです。

日本の伝統的な心理療法として内観法というものがありますが、元々浄土真宗の「身調べ」という修養法に由来し、屏風の中に籠って自己内省をするもの…

カトリック内観ということでカトリック教会でも採用されているほど普遍性がある…

また、大正時代に森田正馬によって創始され神経症治療に卓効のある森田療法は、浄土真宗開祖の親鸞の教えとかなり共通している。

森田正馬は直接的に浄土真宗とはかかわりはないようですが、昭和の親鸞とも称される

あるがままの自分のネガティブ感情を認める森田療法は、親鸞の言行録である「歎異抄」の本質をついてのです

戦地に赴くとき、浄土真宗の信者ではなくとも「歎異抄」を持参したという若者もいたらしい…

浄土真宗とともに浄土宗、時宗を含めた、いわゆる念仏宗は、現代でも日本最大の仏教勢力。

政治や軍事のみならず、日本の精神文化の中心地があった場所に大阪城がそびえているので
 

 


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