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最初で最後の「オウム事件真相究明の会」

■2018/08/26 最初で最後の「オウム事件真相究明の会」

文京区民センターでの「死刑執行に抗議し、オウム事件についてもう一度考える」集会には400人ほどが集まり満員御礼。

しかし、冒頭の挨拶で『麻原等オウム事件の死刑囚の死刑が執行された以上、これ以上の追求は不可能ということで、「オウム事件真相究明の会」の活動は終了します』とのこと。

今回が最初で最後の集まりということです。

松本サリン事件で疑いをかけられた河野義行氏、ジャーナリストの二木啓孝氏、作家の落合恵子氏、そして、有田芳生氏などそうそうたる顔ぶれというこでマスコミのカメラも入っていたのですが、拍子抜けです。

河野氏は「オウムの人たちは輪廻転生を信じている。つまり、死は新たな出発ということで彼らは自由になった。しかし、恨む対象を失った遺族の人々は心のバランスを失っしまうのでは」とコメント。

野田正彰医師は松本死刑囚の精神鑑定をした医師ですが、アクリル板越しの30分程度の面談しか許可されなかったようで、それではまともな精神鑑定などできるわけがないと言っていました。

野田医師以外にも数人の精神科医が松本死刑囚の精神鑑定をしたようですが、「混迷状態で訴訟能力はない」或いは逆に「詐病であり訴訟能力あり」といった程度の判定です。

この件に限らず、心の問題は生物学的な判定は全くできないので、医師の主観によるアバウトな判定なのです。

そのあたりのことは内海聡の「大笑い ! 精神医学」に書いてあります。

統合失調症はドーパミンの過剰分泌が原因だとか、鬱はセロトニンの不足だとかいうのは計測されたものではなくて単なる仮説に過ぎません。

オウム事件の真相も、心の闇も、分からずじまいで、人々の記憶から消えていくのでしょうか。






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